グリーストラップ
従来のグリーストラップの原理
- 3槽式グリーストラップの流路
水流は、第一仕切板の下部まで下がってから第2槽に 吐き出される。第2槽全体が混濁した状態となり、油は水との比重差の原理により浮上する。
水流に乗って第2仕切板の下部より抜けるケースもある。残渣カゴの目詰まりが発生した場合は、最悪の状態となりえる。
- 従来のグリーストラップで起きる最大の問題点
清掃作業の放置により、残渣カゴの目詰まり、又は、 沈殿汚泥の堆積により流路が塞がれると仕切板を越流する(オーバーフロー)状況となる。
グリーストラップは、上図の様な単純2槽式となり排水槽に油の流出が起きる。
新方式《スカムセーブネットシステム》の原理
- A:ネット内の水圧
B:GT内の水圧 C:大気圧
【 A=B 】 【 A>C 】
ネット内で滞留した水は、付着した残渣が抵抗となり
同水圧のB側に抜けずに、大気側(C)に抜ける。
大気側のネットの内側にも付着が進行して水面は
ネット内で上昇していく。
- A:ネット内の水圧 B:GT内の水圧 C:大気圧
D:内側に上昇した水の層
【 A+D>B 】
ネット内の水圧にDが加わることにより、残渣の抵抗に打ち勝つとB側にも排水が抜け始める。 付着した残渣の層がフィルターの役目を果たし、油は細かい粒子状になる。
[グリーストラップの各種浄化システム比較表]
No | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | |
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名称 | バイオ・エアレーション システム |
酵素分解 システム |
オゾン曝気 システム |
スカムセーブネット& オイルキャッチシステム |
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コスト | 初期導入費用 | 一括\200,000~\350,000 リース\4,000~\8,000/月 |
一括\500,000~\1,200,000 リース\11,000~\26,000/月 |
一括\500,000~ リース\11,000/月~ |
一括\30,000前後 (リース不要) |
ランニングコスト | 約\7,000/月 | 約\4,500/月 | \4,000/月 | \2,000~\7,000/月 | |
月予算 | \11,000~\15,000/月 | \15,500~\30,500/月 | \15,000/月~ | 平均 \4,000/月 | |
利用状況 |
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上下水道料金の比較【東京都下水道料金計算表 参照】
10月・11月 | 12月・1月 | 2月・3月 | 4月・5月 | 6月・7月 | 8月・9月 | 合計 | |
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①【従来】上下水道料金試算 | \910,112 | \1,111,336 | \1,076,247 | \1,023,972 | \1,006,069 | \944,485 | \6,072,221 |
②【新方式】上下水道料金試算 | \902,951 | \1,013,230 | \928,730 | \842,798 | \695,282 | \749,705 | \5,132,696 |
③上下水道費削減額試算(⑧-⑦) | \-7,161 | \-98,108 | \-147,517 | \-181,174 | \-310,787 | \-194,780 | \-939,525 |
~ネットと油吸着材の相乗効果による当システムの特長~
●水質の改善
・大手スーパーの試験結果
従来と試験開始20日経過後、ほぼ同時刻の水質を比較
※排水トラップより採水
デリカ | 基準値 | 従来の水質 | システム設置後水質 20日経過後 |
初回との差 |
pH | 5~6 | 5.6 | 6.2 | 中性に近づく |
BOD | 600mg/ℓ | 950(+350) | 170(-430) | (-780) |
SS | 600mg/ℓ | 912(+312) | 111(-489) | (-801) |
N-ヘキサン | 30mg/ℓ | 350(+320) | 25(-5) | (-325) |
その他、畜産、水産、食堂も値は改善しました。
●沈殿汚泥量の低減 (産業廃棄物低減)
・大手スーパーの試験結果
従来と試験開始20日経過後、ほぼ同時刻の水質を比較
※排水トラップより採水
食堂 | 試験前の状態 | 試験終了時(30日経過)の状態 |
汚泥の量 | 若干量の汚泥が底に溜まっていた。 ヘドロ状のものではなく、米粒が多い。 |
汚泥の量はほとんど増えていない。 スカムセーブネットなら、 汚泥はほぼ出ないと考えられる。 |
その他、デリカで若干量増加したものの、畜産、水産はほぼ増加なし。
コストの目安
●初期導入費用
グリーストラップにある残さカゴと第一仕切板を外しネットホルダーを設置するだけで導入開始となります。
導入費用はネットホルダー代、角型アミ(油吸着材をすくう為のアミ)代、取付費です。
初期導入費(概算)…………………………¥39,850(ネットホルダー1ヶ、角型アミ1本、取付費)
※清掃費・取付諸経費は、別途かかります。
スカムセーブネット(1ロット)…………\28,000〔100枚 : 25枚×4パック〕
油吸着剤(1ロット)………………………\22,400〔8 kg:2kg×4ケース、1ケース:500g×4袋入〕
※消耗品は、ロット単位でのご購入となります。
●ランニングコスト
残さを収集する「スカムセーブネット」と油を吸着する「油吸着材」が消耗品として発生します。
消耗品の使用量(ランニングコスト)は発生する残さの量と油の排出量に比例します。
《月間ランニングコストの目安》
清掃回数
・3回/週の場合……………5,040円(スカムセーブネット12枚、油吸着剤600g使用)
・2~3回/週の場合………4,200円(スカムセーブネット10枚、油吸着剤500g使用)
◎清掃1回につき、スカムセーブネット1枚・油吸着剤50g使用した場合
※参考 表1:某食品スーパー4作業所における清掃時間の平均値
調査項目 | 惣菜作業所 (184か所) |
鮮魚作業所 (166か所) |
精肉作業所 (159か所) |
ベーカリー作業所 (66か所) |
全作業所平均 (575か所) |
1ヶ月の清掃回数 | 11回 | 14回 | 15回 | 14回 | 13.5回 |
1回の清掃時間 | 38分 | 32分 | 30分 | 32分 | 33分 |
1ヶ月の清掃時間 | 340分 | 338分 | 380分 | 325分 | 346分 |
※スカムセーブネット¥280/枚、油吸着材¥5,600/ケース(1ケース:2㎏入)。
※ランニングコストは店舗の規模や食数などにより異なり、消耗品の使用量に応じて変動(増減)します。
※本紙に記載された金額には消費税が含まれておりません。又、価格は予告なく変更される場合が有ります。